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読みました

2009年07月07日 13:28

最近の読了記録
19)「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介著/新潮文庫


小学生のミチオは、終業式の帰り道、自殺した同級生を目撃した。
しかしなぜか死体が消えてしまい、真相を知るべく事件を追いはじめる。

この本も『決壊』と同じく、読んで後悔しました……。
ちょっとショッキングなミステリーかなと思って読んでみたんですが、この話はサイコ・サスペンスですね。
とにかく展開がうす気味わるいうえに、陰鬱で病んでるんですよ。
動物や子どもにひどいことをするシーンが(それほど詳細ではないにしても)でてくるので、それがもういやでいやで。
ラストも不快の一言。
この作者さんのほかの本はここまでサイコっぽくないみたいなので、読むならそちらにすればよかったな……(遅)。

20)「トワイライト(上)」 ステファニー・メイヤー著/ヴィレッジ・ブックス
21)「トワイライト(下)」 ステファニー・メイヤー著/ヴィレッジ・ブックス


離婚した父親と暮らすため、アリゾナからワシントン州のハイスクールに転校したベラ。
運動オンチで目立たない女の子なのに、美形のエドワードはなぜか転校初日からベラに敵意を向けてくる。
彫刻のように美しいエドワードのことがしだいに気になりはじめたベラは、森と雲におおわれた田舎町で運命の恋に落ちてゆく。

最近のロマンス小説では、こういうパラノーマル・ロマンスが人気なんだそうですね。
このお話はヤングアダルトなので、主人公も高校生だし、とっても切なくて初々しい恋愛小説って感じ。
好きな人がヴァンパイアでなーにをなやむことがあるのよーぅ?
血を吸われてふたりで永遠の命を生きればノープロブレムじゃなーい?
とかって楽観的に考えていたのですが、どうもそう簡単にはいかないようで、このお話を読んだら彼のほうの苦悩も考えさせられるものがありました。
愛する人には両親がいて、この先70年近くごくふつうの人生が約束されているのに、自分の孤独を満たすためにそれを壊していいのか、という苦悩。
ベラが80歳のおばあさんになっても少年のままの彼が見守っているっていうのも、わたしはアリだなあと思うのですが。
それでもまあ、いざとなったら同族になるのがいちばん幸せなのかな。

人間の血のにおいをお酒にたとえるのは、なるほどなあと思いました……禁酒中の人にはそりゃつらいよね。
あと、笑えたのは、アメリカのヴァンパイアは嵐の日に野球をやるっていうところ。
……なんで野球? ホッケーにしろよ(笑)。




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