2008年06月06日 00:00
最近の読了記録
13)「秋の猫」藤堂志津子著/集英社
犬や猫を飼っている主人公が出てくる5つの短編集。
どの話を読んでも、ああこういう人っているよなあと思ったけれど、
変に奇をてらったストーリーではないので、どこか心にストンと落ちる感じ。
2つめの『幸運の犬』は主人公がどこか健気で、離婚することになった夫にとってはすごーく後味悪いラストだろうけど
このくらいの役得は見逃してやれよという、前向きな気持ちにさせられる。
女って強いな。
すごく好きなのは5つめの話、『公園まで』。
好きな人と自分と犬と猫。
世間一般でいう家族とはすこし違う。
でも、絆はまぎれもなく家族のもの。
わたしも翻訳業を目指しているけれど、収入の高低ではなく、こういう生き方をほんとうの「幸せ」って呼ぶんだろうなと思う。
すごく救いのあるラストで、それだけでもこの本を読んでよかったと思った。
14)「愛しの座敷わらし」 荻原浩著/朝日新聞出版
新聞の広告を見て衝動買いした1冊。
感想は、すごくおもしろかった!
地方に左遷させられた父と、姑にも夫にも辟易している母、その娘と息子、
そして認知症のあらわれはじめた姑という高橋一家が、引っ越し先の田舎で体験するなんだか可笑しな現象。
掃除が大変な広い家とか、東京人より東京に詳しい地元の人とか、勝手によその庭にネギを植えちゃう近所のおばあさんとか、
なんつーか、東京と地方都市の差とそれに付随するカルチャーショックがよく描かれていて、笑えました。
家族一人一人の視点が入れ替わりつつストーリーが進むので、それぞれが抱えている事情もわかってダレないし。
ただ、期間限定にする必要はなかったんじゃないかな、と思う。
本当の田舎暮らしは、やっぱり家を買って住んでからのほうがややこしいから。
でも、これ書いてるとき作者もすごく楽しかったんじゃないかなあ、と思えるほど文章が踊ってるけど。
そういう話を読むのは大好きです。
13)「秋の猫」藤堂志津子著/集英社
犬や猫を飼っている主人公が出てくる5つの短編集。
どの話を読んでも、ああこういう人っているよなあと思ったけれど、
変に奇をてらったストーリーではないので、どこか心にストンと落ちる感じ。
2つめの『幸運の犬』は主人公がどこか健気で、離婚することになった夫にとってはすごーく後味悪いラストだろうけど
このくらいの役得は見逃してやれよという、前向きな気持ちにさせられる。
女って強いな。
すごく好きなのは5つめの話、『公園まで』。
好きな人と自分と犬と猫。
世間一般でいう家族とはすこし違う。
でも、絆はまぎれもなく家族のもの。
わたしも翻訳業を目指しているけれど、収入の高低ではなく、こういう生き方をほんとうの「幸せ」って呼ぶんだろうなと思う。
すごく救いのあるラストで、それだけでもこの本を読んでよかったと思った。
14)「愛しの座敷わらし」 荻原浩著/朝日新聞出版
新聞の広告を見て衝動買いした1冊。
感想は、すごくおもしろかった!
地方に左遷させられた父と、姑にも夫にも辟易している母、その娘と息子、
そして認知症のあらわれはじめた姑という高橋一家が、引っ越し先の田舎で体験するなんだか可笑しな現象。
掃除が大変な広い家とか、東京人より東京に詳しい地元の人とか、勝手によその庭にネギを植えちゃう近所のおばあさんとか、
なんつーか、東京と地方都市の差とそれに付随するカルチャーショックがよく描かれていて、笑えました。
家族一人一人の視点が入れ替わりつつストーリーが進むので、それぞれが抱えている事情もわかってダレないし。
ただ、期間限定にする必要はなかったんじゃないかな、と思う。
本当の田舎暮らしは、やっぱり家を買って住んでからのほうがややこしいから。
でも、これ書いてるとき作者もすごく楽しかったんじゃないかなあ、と思えるほど文章が踊ってるけど。
そういう話を読むのは大好きです。
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