2009年02月25日 18:14
最近の読了記録
8)「英雄の書 上」 宮部みゆき著/毎日新聞社
9)「英雄の書 下」 宮部みゆき著/毎日新聞社
以下、多少のネタバレを含みます。
8)「英雄の書 上」 宮部みゆき著/毎日新聞社
9)「英雄の書 下」 宮部みゆき著/毎日新聞社
以下、多少のネタバレを含みます。
冒頭数ページの重々しさにちょっとたじろいだけれど、あっという間に読み終えてしまった。
殺傷事件を起こして失踪した優等生の兄を助けようと、小学5年生の友理子は『無名の地』なる世界へと旅立つ――のだけれど、
この本は『英雄』という存在の裏にあるもうひとつの真実をあぶりだし、友理子をタフな「女の子」へと成長させる物語なのかな、と思った。
ヒーローとか英雄という言葉を使うとき、その力が広範囲だったり権力が強大であればあるほど、どこか別の世界ではその存在がまったく違う「悪役」になってるかもしれないということに思い至る人は少ない。
そういう力の均衡がこのストーリーの柱になっていると思うんだけど、もうひとつ、物語を紡ぐのは罪だという独特の世界観があって、言葉を使って何かを表現する人にとっては、「うーんん……」と頭を抱えそうな設定だと思いました。
それだけ言葉に責任を持てよ、ということかしら。
友理子の飛びこんでゆく無名の地が今まで見聞きしたことがないような世界観でできていて、わたしはなんとなく、古今東西のアーカイブのようなものかなとアタリをつけながら読み進めましたが、ビジュアライズするのにけっこう手間取りました。
宮部さんの想像力にはいつも圧倒させられますね。
……このお話、アニメではなく丁寧なCGを使って映画化してほしいなあ。
本が瞬くように光るシーンとか、すごく幻想的。
現実の世界はとても淡々と書かれているのに対し、『リージョン』の中のアジュやソラやアッシュ、ラトル先生などはとても個性的で鮮やかに描かれていて、わくわくしながら読み進めました。
わけありふうのソラの正体が、最後まで予想できなかったのがくやしかった!(笑)
よく考えるとすごくすごく悲しい話なんだけど、ラストで希望が射してくるというか、『狼』になった友理子の話も読みたいな。
アッシュとはいいパートナーになりそうだし……つーかアッシュってあのアッシュからの命名だよね、バナナなフィッシュのね?!
それだけでイメージが固定されるわたしの想像力ってどうなの……(笑)。
殺傷事件を起こして失踪した優等生の兄を助けようと、小学5年生の友理子は『無名の地』なる世界へと旅立つ――のだけれど、
この本は『英雄』という存在の裏にあるもうひとつの真実をあぶりだし、友理子をタフな「女の子」へと成長させる物語なのかな、と思った。
ヒーローとか英雄という言葉を使うとき、その力が広範囲だったり権力が強大であればあるほど、どこか別の世界ではその存在がまったく違う「悪役」になってるかもしれないということに思い至る人は少ない。
そういう力の均衡がこのストーリーの柱になっていると思うんだけど、もうひとつ、物語を紡ぐのは罪だという独特の世界観があって、言葉を使って何かを表現する人にとっては、「うーんん……」と頭を抱えそうな設定だと思いました。
それだけ言葉に責任を持てよ、ということかしら。
友理子の飛びこんでゆく無名の地が今まで見聞きしたことがないような世界観でできていて、わたしはなんとなく、古今東西のアーカイブのようなものかなとアタリをつけながら読み進めましたが、ビジュアライズするのにけっこう手間取りました。
宮部さんの想像力にはいつも圧倒させられますね。
……このお話、アニメではなく丁寧なCGを使って映画化してほしいなあ。
本が瞬くように光るシーンとか、すごく幻想的。
現実の世界はとても淡々と書かれているのに対し、『リージョン』の中のアジュやソラやアッシュ、ラトル先生などはとても個性的で鮮やかに描かれていて、わくわくしながら読み進めました。
わけありふうのソラの正体が、最後まで予想できなかったのがくやしかった!(笑)
よく考えるとすごくすごく悲しい話なんだけど、ラストで希望が射してくるというか、『狼』になった友理子の話も読みたいな。
アッシュとはいいパートナーになりそうだし……つーかアッシュってあのアッシュからの命名だよね、バナナなフィッシュのね?!
それだけでイメージが固定されるわたしの想像力ってどうなの……(笑)。
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