2008年09月04日 19:14
最近の読了記録
25)「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊著/宝島社
だいぶ前から書店で平積みになっているのを見て、
作者の名前もかっこよかったので(笑)ちょっと興味をそそられた一冊。
だけどメディカル・サスペンスって小難しくて敬遠してたせいもあり、
今まで読もうとも思わなかったんですね、思い込みってコワイ。
すっごくおもしろかった。
キャラクターが鮮やかに確立されていて、誰が誰かわかりやすい。
なのに、性格やタイプがあまり記号化されておらず、
とくに男性作家にありがちな「女性キャラ=魅力的な善人」という図式がなかったのも
すごく好感が持てました……毒クラゲという例えは秀逸(笑)。
大物らしく第二部から登場の白鳥には心底笑わされました。
こんな役人、ほんとにいたらいいなあ!
とにかく彼のキャラクターが強烈で、でも優秀で、読みながら不思議な爽快感がありました。
田口ののほほんとしたところはそれと好対照で、
この人を卒業させた高階は、そんな昔から本当の医療を見据えていたんだなと
読み終わってからわかりました。
もし難癖をつけるなら、序章部分が小難しくてすこしだけとっつきにくいかも。
でも、田口が聞き取りを開始するとぐんぐん引っぱられます。
なぞ解きの部分では、最初はチームの全員で桐生を守ってるのかと思ってました。
小児臓器移植規制に文字通りメスを入れたいのかと。
でもいかに『グロリアス・セブン』といえども、一病院におけるバチスタ・チームでは
そこまで変える力はないんでしょうけど。
白鳥のほざいている『アクティヴ・フェーズ』と『パッシヴ・フェーズ』の説明が
非常にへたくそな目くらましみたいだけど、要するにアメとムチじゃね?(笑)
理系の人はどうも論理ばかり先走りすぎるけど、
いちいち名称をつけてこだわってるところがすごく滑稽で、
実際こんな人と仕事することになったら面倒だーと思いました。
でも『不特定多数~』のアレっていかにも役所っぽい名称だなー(笑)。
映画版では田口は女性医師になってるので、これもまたおもしろそうだし、
この秋にはドラマ化もされると聞いて楽しみが増えました。
続編が2冊出てるのでつづけて読む予定。
25)「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊著/宝島社
だいぶ前から書店で平積みになっているのを見て、
作者の名前もかっこよかったので(笑)ちょっと興味をそそられた一冊。
だけどメディカル・サスペンスって小難しくて敬遠してたせいもあり、
今まで読もうとも思わなかったんですね、思い込みってコワイ。
すっごくおもしろかった。
キャラクターが鮮やかに確立されていて、誰が誰かわかりやすい。
なのに、性格やタイプがあまり記号化されておらず、
とくに男性作家にありがちな「女性キャラ=魅力的な善人」という図式がなかったのも
すごく好感が持てました……毒クラゲという例えは秀逸(笑)。
大物らしく第二部から登場の白鳥には心底笑わされました。
こんな役人、ほんとにいたらいいなあ!
とにかく彼のキャラクターが強烈で、でも優秀で、読みながら不思議な爽快感がありました。
田口ののほほんとしたところはそれと好対照で、
この人を卒業させた高階は、そんな昔から本当の医療を見据えていたんだなと
読み終わってからわかりました。
もし難癖をつけるなら、序章部分が小難しくてすこしだけとっつきにくいかも。
でも、田口が聞き取りを開始するとぐんぐん引っぱられます。
なぞ解きの部分では、最初はチームの全員で桐生を守ってるのかと思ってました。
小児臓器移植規制に文字通りメスを入れたいのかと。
でもいかに『グロリアス・セブン』といえども、一病院におけるバチスタ・チームでは
そこまで変える力はないんでしょうけど。
白鳥のほざいている『アクティヴ・フェーズ』と『パッシヴ・フェーズ』の説明が
非常にへたくそな目くらましみたいだけど、要するにアメとムチじゃね?(笑)
理系の人はどうも論理ばかり先走りすぎるけど、
いちいち名称をつけてこだわってるところがすごく滑稽で、
実際こんな人と仕事することになったら面倒だーと思いました。
でも『不特定多数~』のアレっていかにも役所っぽい名称だなー(笑)。
映画版では田口は女性医師になってるので、これもまたおもしろそうだし、
この秋にはドラマ化もされると聞いて楽しみが増えました。
続編が2冊出てるのでつづけて読む予定。
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