2010年05月26日 15:15
最近の読了記録
(15)「ポジ・スパイラル」 服部真澄著/光文社
有明海の干潟や東京湾など、ニュースでもときおり取りあげられる環境問題をテーマにした小説ですが、味のある大学教授や政治家、アイドル出身の頭脳派俳優などが出てきて、海岸系の環境問題に詳しくなくてもなかなか楽しめました。
有明海の干潟はまた最近話題になっているようですが、昔の日本はほんとうに漁業の宝庫だったんだなと知りました。
横浜あたりはもっと工業地区というか開発が進んでる印象だけど、実際は豊かな漁場なんだな、と。
東京湾も少しずつきれいになって、また魚が獲れるようになっているんですもんね。
それにしても、日本にはこの本に出てくる久保倉のようなアイドルが見当たらないのは残念……やっぱり有力なアドバイザーがつかないと無理なのね。
報道番組に出てる人もいるけどだいたいが二十代だし、三十から上の社会派リポートもできる人はちょっと思いつかないもんなあ。
(16)「TOKYO BLACKOUT」 福田和代著/東京創元社
残暑厳しい8月の東京を襲う未曾有の大停電。
次々に鉄塔を破壊・爆破する犯人グループと、都市の生活を守ろうとする電力会社の社員たちを描くクライシス・ノベル。
初めて読んだ作家さんですが、スケールの大きさと人物描写の克明さに惹かれました。
犯罪者にもいろいろいるっていうのはわかるんですが、外国人を使われるとちょっとなぁ……切なくなる。
犯罪へと追いつめるのはいつも力を持っている側で、だいたいの場合が地元の人間――この場合は日本人――だし。
まあ、この話では犯罪に加担する側にも日本人はいますけれど。
福田さんは他にもこうした技術者系サスペンスを書いているので、続けて読む予定です。
電力って作り置きできないんですよね、知っていそうだけどよく考えないとわからないことがいっぱいで、ふだんの生活ってこんなに大勢の"職人さん"の手で作られてるんだなあ、と思い至りました。
たしかに日本全体で見るとめったに停電なんて起こらない。
……でも田舎ではけっこうあるんですよねー、もう何度か経験しましたよウチも(笑)。
台風とか雷とか、果ては野生動物(!)とかが原因でけっこう頻繁に停電しちゃうんだもんなー。
アメリカに住んでいたころも時々あったので慣れてるっちゃ慣れてるんですけど、そういう事態を念頭におくとオール電化にはできないかも。
(15)「ポジ・スパイラル」 服部真澄著/光文社
有明海の干潟や東京湾など、ニュースでもときおり取りあげられる環境問題をテーマにした小説ですが、味のある大学教授や政治家、アイドル出身の頭脳派俳優などが出てきて、海岸系の環境問題に詳しくなくてもなかなか楽しめました。
有明海の干潟はまた最近話題になっているようですが、昔の日本はほんとうに漁業の宝庫だったんだなと知りました。
横浜あたりはもっと工業地区というか開発が進んでる印象だけど、実際は豊かな漁場なんだな、と。
東京湾も少しずつきれいになって、また魚が獲れるようになっているんですもんね。
それにしても、日本にはこの本に出てくる久保倉のようなアイドルが見当たらないのは残念……やっぱり有力なアドバイザーがつかないと無理なのね。
報道番組に出てる人もいるけどだいたいが二十代だし、三十から上の社会派リポートもできる人はちょっと思いつかないもんなあ。
(16)「TOKYO BLACKOUT」 福田和代著/東京創元社
残暑厳しい8月の東京を襲う未曾有の大停電。
次々に鉄塔を破壊・爆破する犯人グループと、都市の生活を守ろうとする電力会社の社員たちを描くクライシス・ノベル。
初めて読んだ作家さんですが、スケールの大きさと人物描写の克明さに惹かれました。
犯罪者にもいろいろいるっていうのはわかるんですが、外国人を使われるとちょっとなぁ……切なくなる。
犯罪へと追いつめるのはいつも力を持っている側で、だいたいの場合が地元の人間――この場合は日本人――だし。
まあ、この話では犯罪に加担する側にも日本人はいますけれど。
福田さんは他にもこうした技術者系サスペンスを書いているので、続けて読む予定です。
電力って作り置きできないんですよね、知っていそうだけどよく考えないとわからないことがいっぱいで、ふだんの生活ってこんなに大勢の"職人さん"の手で作られてるんだなあ、と思い至りました。
たしかに日本全体で見るとめったに停電なんて起こらない。
……でも田舎ではけっこうあるんですよねー、もう何度か経験しましたよウチも(笑)。
台風とか雷とか、果ては野生動物(!)とかが原因でけっこう頻繁に停電しちゃうんだもんなー。
アメリカに住んでいたころも時々あったので慣れてるっちゃ慣れてるんですけど、そういう事態を念頭におくとオール電化にはできないかも。
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