2010年03月17日 17:45
最近の読了記録
(9)「ロスト・シンボル(上)」 ダン・ブラウン著/角川書店
(10)「ロスト・シンボル(下)」 ダン・ブラウン著/角川書店
ラングドン教授シリーズの第3弾。
旧友・ソロモンに頼まれて講演をするためにワシントンDCへと駆けつけたラングドンだったが、そこにソロモンの姿はなく、彼の切断された右手首を発見する。
旧友はマラークという人物に誘拐され、マラークはフリーメイソンの最高位だけが知る「古の門」を探せとラングドンに命じた。
どこから聞きつけたのかやってきたCIA局長も「国家の危機だ」とラングドンに同行し、フリーメイソンの秘密を軸にしてDCを縦横無尽に駆け回る謎解きが始まった。
いやー、楽しませてもらいました。
この作者の日系人の命名のしかたには首を傾げたくなりますが(笑)、前2作に負けず劣らず薀蓄満載で読み終わるのがもったいないくらいでした。
ワシントンDCは大学時代に訪れたことがあったので(『ワシントンの神格化』なんて同じ角度から写真撮ってあるし!)、ヨーロッパよりずっと親近感があったせいで楽しめたのでしょうが、それにしてもわたしはいままでフリーメイソンという結社をかなり誤解していました。
……まあ、世の中にそれほど情報が出ていないってこともあるんでしょうけれど。
儀式に象徴されるようなおどろおどろしい悪魔信仰なわけはなく、秘密を守ってゆくための結社という印象を受けました。
ダン・ブラウンはどうやって取材をしたんだろう……と、そっちのほうが気になります。
本書はアメリカ建国時代からの秘密をめぐるストーリーと平行して純粋知性科学に関してのストーリーも描かれていますが、科学って突きつめすぎるとほんとうにオカルトチックになるというか、魔術みたいなものになってゆくんですかね。
仏教の浸透している日本では死後の世界だとか転生だとかも(信じる信じないは別として)時に話題にあがるので、そーんなに「大発見」かなあ?と首を傾げたくなりましたが。
魂に重さがあったよ、だからなに?という感じ(笑)。
読める人が見れば読み解ける情報が、世界のだれもが知っているもの(ネタバレになりそうなので、あえて名称は伏せますが)に隠されているっていうのはすごく納得できます。
そうじゃないと世に広める意味がないよね。
秘密っていうのは単にひた隠すよりも、公開しておいてある程度の時間と労力を割いて読み解いてもらうものなのかもしれません。
キーワードがごく当たり前の語句だと、額面どおりの意味でとらえて素通りすることが多いですもんね。
ラングドンの専門である象徴学ってほんとうにおもしろいなあと思います……聴講してみたい(笑)。
(9)「ロスト・シンボル(上)」 ダン・ブラウン著/角川書店
(10)「ロスト・シンボル(下)」 ダン・ブラウン著/角川書店
ラングドン教授シリーズの第3弾。
旧友・ソロモンに頼まれて講演をするためにワシントンDCへと駆けつけたラングドンだったが、そこにソロモンの姿はなく、彼の切断された右手首を発見する。
旧友はマラークという人物に誘拐され、マラークはフリーメイソンの最高位だけが知る「古の門」を探せとラングドンに命じた。
どこから聞きつけたのかやってきたCIA局長も「国家の危機だ」とラングドンに同行し、フリーメイソンの秘密を軸にしてDCを縦横無尽に駆け回る謎解きが始まった。
いやー、楽しませてもらいました。
この作者の日系人の命名のしかたには首を傾げたくなりますが(笑)、前2作に負けず劣らず薀蓄満載で読み終わるのがもったいないくらいでした。
ワシントンDCは大学時代に訪れたことがあったので(『ワシントンの神格化』なんて同じ角度から写真撮ってあるし!)、ヨーロッパよりずっと親近感があったせいで楽しめたのでしょうが、それにしてもわたしはいままでフリーメイソンという結社をかなり誤解していました。
……まあ、世の中にそれほど情報が出ていないってこともあるんでしょうけれど。
儀式に象徴されるようなおどろおどろしい悪魔信仰なわけはなく、秘密を守ってゆくための結社という印象を受けました。
ダン・ブラウンはどうやって取材をしたんだろう……と、そっちのほうが気になります。
本書はアメリカ建国時代からの秘密をめぐるストーリーと平行して純粋知性科学に関してのストーリーも描かれていますが、科学って突きつめすぎるとほんとうにオカルトチックになるというか、魔術みたいなものになってゆくんですかね。
仏教の浸透している日本では死後の世界だとか転生だとかも(信じる信じないは別として)時に話題にあがるので、そーんなに「大発見」かなあ?と首を傾げたくなりましたが。
魂に重さがあったよ、だからなに?という感じ(笑)。
読める人が見れば読み解ける情報が、世界のだれもが知っているもの(ネタバレになりそうなので、あえて名称は伏せますが)に隠されているっていうのはすごく納得できます。
そうじゃないと世に広める意味がないよね。
秘密っていうのは単にひた隠すよりも、公開しておいてある程度の時間と労力を割いて読み解いてもらうものなのかもしれません。
キーワードがごく当たり前の語句だと、額面どおりの意味でとらえて素通りすることが多いですもんね。
ラングドンの専門である象徴学ってほんとうにおもしろいなあと思います……聴講してみたい(笑)。
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