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2010年の1冊目

2010年01月07日 14:29

最近の読了記録
(1)「百年の恋」 篠田節子著/朝日文庫


2010年の1冊目は篠田さんの、年収200万のライター兼翻訳家の真一と才色兼備のエリート銀行員・梨香子の織りなす結婚生活と子育てのようすを描いた結婚騒動小説。
主人公は真一。
なので、仕事はできるけど家事育児まったくダメで、しかも家の内と外では別人の梨香子の心情が一切わからないのが惜しい。
ここまで自分優先で、夫すら愛情や居心地のよさでなく「どこまで使えるか」で選んでそうな女性いませんて(笑)。
真一が自分に自信を持てなくて他人とのコミュニケーション下手なのに対して、梨香子は「女」というジェンダーに反発するあまりものすごい葛藤を抱きすぎ。
なにもそこまで肩肘張らなくても……とおなじ女ながら思ってしまいました。
こんなにがんばっていて、「人間として」疲れないのかなあ?

真一の本来の職業がSF小説の翻訳家だったので、そこの部分は「おお!」と興味深く読みました。
たしかに収入は低いけど、原作を好きでしかも的確な英語力と作家レベルの日本語力がなくちゃできない仕事だよね。
……いいな、わたしもがんばろう(結局そこか・笑)。

さて、このあとも読み止しのままだった本をがんがん読んでいきますよ!




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