FC2ブログ

 

日々の雑記と翻訳修行日記、読了記録など。
 

 

 
最近の読了記録
(27)「ビタミンF」 重松清著/新潮文庫


重松さんの短編7作。
背表紙の解説には『人生の"中途半端"な時期に差し掛かった人たちに贈るエール』と書いてあります。
派手ではないし、ドラマティックな事件が起こる年齢でもない。
でも、この年齢だからこそわかる苦労や葛藤が的確なことばで書いてあって、それはこの先の50代や60代とはまたちがった情景なんだろうなあと思わされた。
なんていうか、子を持つ親であるんだけど、自分の親にとってはまだ子どもでもある、みたいな。
両方と顔を合わせられる世代というのかな。
そこらへんの距離感の中途半端さが、とてもうまく表れている短編集だと思いました。
わたしは『かさぶたまぶた』がすごく好きで、この家のお父さんの告白(!)には衝撃を覚えたんですが、同時にすごくいいなとも感じました。
人間、完璧になれさえすれば心が満たされると思うな!みたいな。
そういう心意気って子どもにも伝染するんだな、っていうお話かな。

28)「流星ワゴン」 重松清著/講談社文庫

相変わらず重松さんを追っかけてますが(笑)、このお話はちょっとビタースイートって感じがしました。
自殺しようかと思いつめていた主人公は、交通事故死した親子に拾われてワゴンで過去へとめぐる旅にでる。
不思議な親子に加えて、なぜか若き日の父親もワゴンにあいのりすることに。
人生の岐路になったたいせつな場所を次々と訪れ、やがて主人公はだんだんと「気づき」はじめる。

ファンタジーなんでしょうが、「ああ、そうなのね」と納得できる現実感を持ったお話。
主人公の父親であるチュウさんがときおり見せる父親くささが痛し痒しというか、けっこう切ない気持ちにさせられます。
お受験のネガティブな面も見せられるけど、子どもにも子どもなりのルールみたいなものがあって、重松さんはそのフラットではない形を描き出すのがうまい作家だなあと思いました。
ラストもすこしだけほっとしたというか、長くて不思議な旅のひとつの着地点で、またここから岐路を選んだんだな、という感じ。
いまの人生ちょっと立ち止まってみたいなあ、と考えてる人に読んでもらいたい1冊。


 
スポンサーサイト



 

 

 

 
日本語なのにうまく意思疎通ができないな、と思う経験をひさしぶりにしました。
……日本語って「なに」についてのことなのか曖昧なまま話しはじめることが多いので、時々混乱することがあります。
あと結論をはっきり言わない人がすごく多い!
つい最近大型家電を買ったのですが、届いてみたら搬入がむずかしいと判明(なんだか前にも同じようなことがあったなあ・笑)。
つりあげてもらわないと搬入できないというので、運んできた業者の人に「じゃあお願いします」と言ったら「ウチではやってないんで」。
……はあ?
つまり自分で業者を探せ、ということらしい。
よく聞いてみたら、その人たちは運搬担当だけなんだってさー。
できる仕事とできない仕事をはっきり言ってくれないのでわかんなかったよ、なんでそんな細分化するわけ……?

搬入のしかたも問題がある部分はほんのちょっとで、正直、梱包解くとか角度を変えるとかちょっと無理すれば通れそうだったのに。
夫とわたしも手伝うって言ったのに、渋い顔されちゃったし。
もっとアバウトでいいのになー、べつに訴えたりしないよー(笑)。

さて、『涙のあとが……』の続きですが、ここまではメイの視点のみでしたが、それだけだとやっぱり平野の心情がわかりづらいかなーと思い、彼の視点もちょっとだけ混ぜてみようと考えています。
ほかのシリーズのようにきっかり交互ではないですが、6話に1話くらいの割合で。
なので、次回は平野視点を予定しています。
更新までもうすこしお時間いただきますね。


 

 

 

 

 
最近の読了記録
24)「神去なあなあ日常」 三浦しをん著/徳間書店


林業がでてくるのって珍しいなあと思って読んでみました。
高校卒業と同時に三重県の山奥に就職した主人公・勇気。
山仕事は大変だしダニも出るし、先輩はマイペースだし……。
都市部の人間から見たらかなりでかいカルチャーショックになりそうな場所が舞台なのですが、そこは神去(かむさり)地区の方言で「なあなあ(ゆっくり行こう)」ばりに順応できてる勇気もすごいと思う。
全体的に横浜育ちの勇気の衝撃度やがんばり具合や、村の人にもなじんでゆく様子が愛情深くつづられていて好感が持てました。

ただ、物語の秘密の部分が終盤になって明らかになるんですが、わたしは「なあんだ」とちょっと拍子抜けしました。
それにやっぱり新参者の勇気には危険すぎる行事で、ストーリー自体にちょっと無理がある気がします。
三浦さんの書き方なのか以前読んだ『ロマンス小説の七日間』でも同じように感じたけど、出てくるキャラクターが生き生きとしている分、強引な展開だともったいない。
直紀のキャラクターもよくわからずじまいでした。
ストーリーのたたみ方はもう一考してほしかったと思います。

25)「ベイジン(上)」 真山 仁著/東洋経済新報社
26)「ベイジン(下)」 真山 仁著/東洋経済新報社


2008年のオリンピック開幕と同時に、世界最大規模の原発が北京での運転開始を予定していた。
日中の関係者が、時に協力しあい時にメンツにしがみつきながら苦楽をともにしてゆくが、それは世界的クライシスの始まりだった。

……なんか、なんかこれだけスケールの大きな話なのにラストが「えっ、ここで終わり?!」と思ってしまったのはわたしだけ?
要人たちの、タヌキもびっくりの化かしあいとか汚職合戦の描写はすさまじいものがあります。
あと、日本人の潔癖なまでの仕事の細かさとか……個人的にはそういう習性みたいなのは好きじゃないんだけど、原発となると話は別。
それでも、日本でだって過去に原発の事故は起きてるっていうことが怖いです。
(ドン)と田嶋が意見をぶつけあったり、あーだこーだしてる描写はすごーく詳細なので、ぜひともこのあとが見たいなあ。
朱さんのマーボー豆腐、食べられたんでしょうか?
ぜったい食べててほしいな!(そして美味そう・笑)


 

 

 

 

 
今日はひさしぶりに買い物へ。
夏物のセール中で どこもすごい混みぐあい!
あったらいいなあ、と思っていたボーダーのパフ袖Tシャツをセール価格で見つけました。
きれい色のチュニックもバーゲンプライスでゲット。
うちの猫写真をプリントしたバッグを持っていたので、店員さんとにゃんこ談義に(笑)。
わんこオーナーさんは犬友がいていいなあと常々考えていたのですが、にゃんこ好きも意外なところで楽しめるんですネ。
暑い一日だったけど、スタバで休んだりしながらゆっくりお買い物ができました。

先月末に申し込んだ通教の選抜課題、合格通知をもらいました。
半年は翻訳の勉強がみっちりできるので、これから修行修行また修行の毎日が始まります。
受講中は弱音を吐くこともあるだろうけど、少数精鋭の上級クラスで勉強できることがすっごくうれしい。
なんとかして悲願のグレードAを狙います。
適度に息抜きが必要なので、もちろんサイト更新も平行して楽しみますね。

 

 

 

 

 
第5話アップしました。
メイにはちょっと申し訳ないけど、このシーンは書いててとても楽しかったです。
しゃべらないひとをしゃべらせようとするのは大変な反面チャレンジングでもあって、一度ハマるとずっとそのことばかり考えてしまうんですよね。
数すくない言葉でどうやって性格をあらわそうかなとか、どういう描写でキャラクターを形作ろうかなとか。

職人さんというのはわたしの憧れでもあります。
目指している翻訳業が、言いかえれば職人わざだと考えているからでしょうか。
人生のうちどこかでその場所にたどりつきたいので、いろんな分野の職人さんを目にしては「ああ、このひとはこういう努力をしてるんだなあ。よーし、わたしも!」と影響されたり。
職人さんは一定の技能に達したわざを買われるのであって、職人自身が「こっちのほうがカッコいいから変えちゃおう」とか自分の色を出さないのが芸術家との違いだと思っています。
そして、限られた枠組みの中でどれだけ質の高いものを提供できるか。

……なんて、文字にして書くのは簡単だけど、そんなにすごいことができるようになるには時間がかかるのも現実。
時計をとめて修行ができたらなあ(笑)。

むふふ……次回もがんばります♪


 

 

 

 

 
サイトを始めて今日でちょうど9年になりました。
去年につづいて今年も特別なことができなくてすみません……。
しばらくは、いま書いている『涙のあとが消えるなら』に専念したいと思っています。

web拍手やコメント、感想メエルなど、いつもとっても励みになっています。
心地いい居場所を作ってもらってるみたい。
おなじようにわたしも、読んでくださるかたに憩いを提供できていればいいのですが。

これからも変わらず、のんびり楽しく進んでいけたらいいなと思います。
星とおなじ数の感謝をこめて。


 

 

 

 

 
最近の読了記録
22)「私たちの幸せな時間」 コン・ジヨン著/新潮社


韓国の女流作家、孔枝泳さんの描く、死刑囚と元人気歌手の切ないラブストーリー。
自殺未遂をくりかえすユジョンは、シスターである叔母のモニカに誘われて仕方なく死刑囚に面会する。
死までのカウントダウンが始まっているユンスと接するうちに、ひとりの人間として公平に接したいという気持ちがめばえてゆく。
佐原ミズさんで漫画化もされており、そちらは舞台が日本になっています。

死刑囚がどんな生活を送っているのか、この本を読んではじめて思い至りました。
刑の執行がいつおこなわれるかわからず毎朝死の恐怖に直面することも、教誨師という職業があるのだということも。
生きることが希望だとすれば、ユジョンもユンスも希望をはぎとられた人たちだと思う。
だけど面会の回数が増えるごとに希望がめばえてきて、だんだん怖くなる過程がすごくよくわかる。
人間って大事なものを見つけると、今度はそれをなくすんじゃないかという恐怖が生まれるんだよね。
おそらくそれが、時と場合により「勇気」につながったり「怒り」につながったりするんだろうけど。
まじりっけのない100%善人も100%悪人もいなくて、ただちょっと善と悪の分量が変わるだけなんだ、という解釈がすごくまっとうなものに思えます。
「許す」ことのほんとうの意味や宗教のありがたみなど、なんとなくこういう方向じゃないかなあと考えていたものを言葉にしてもらった感じ。

マンガのほうもとても繊細な絵柄で、ふたりの表情が切なくて、どちらの本もずっと手元に残して時々読み返そうと思います。

23)「動物園で逢いましょう」 五條瑛著/双葉社

鉱物シリーズの葉山・坂下コンビふたたび!
『プラチナ・ビーズ』『スリー・アゲーツ』を読んでから、このふたりにまた会いたいと思っていたので、とても楽しく読みました。
7本の短編が収録された本書は、仕事の手際がちょっとレベルアップしたような気もするけど、葉山はやっぱり葉山のままだし、坂下はこれぞ坂下って感じのSOBっぷり(笑)。
こういう仕事をしながらみんな優秀な分析官になるんだろうか。

エディのやらしさは鼻につくけど、五條さんの書く登場人物はすごく生き生きとしていておもしろい。
やってることはすごーくヤバいのに、へんな虚ろさというか暗さがなくて飄々としている。
坂下が某基地のあたりをうろうろする場面で、個人的にはむしょうに懐かしくなった。
わたしも葉山と同じで軍人なんてごめんこうむるけど、坂下は憎めないな(笑)。


 

 

 

 

 
第4話アップしました。
ふぅ、やっと彼の名前が出せました。
今回の彼はいままでの登場人物にはいなかった性格の持ち主なので、書きながらわたしもどきどき(笑)。
ちゃんと描き出せるといいな。

この部分を書き上げたのはだいぶ前だったのに、こねこねしているうちに時間がたってしまったように思います。
あたりまえだけど、世の中に知らないことが多すぎる……(笑)。
ふだん目にしている風景や音も、なにも考えずに通り過ぎていたんだなあ、と。
そういう日常を掘り起こしてお話を作るのが好きです。
できればていねいに、現実感を忘れずに書いていきたいと思っています。

 

 

 

 

 
最近の読了記録
19)「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介著/新潮文庫


小学生のミチオは、終業式の帰り道、自殺した同級生を目撃した。
しかしなぜか死体が消えてしまい、真相を知るべく事件を追いはじめる。

この本も『決壊』と同じく、読んで後悔しました……。
ちょっとショッキングなミステリーかなと思って読んでみたんですが、この話はサイコ・サスペンスですね。
とにかく展開がうす気味わるいうえに、陰鬱で病んでるんですよ。
動物や子どもにひどいことをするシーンが(それほど詳細ではないにしても)でてくるので、それがもういやでいやで。
ラストも不快の一言。
この作者さんのほかの本はここまでサイコっぽくないみたいなので、読むならそちらにすればよかったな……(遅)。

20)「トワイライト(上)」 ステファニー・メイヤー著/ヴィレッジ・ブックス
21)「トワイライト(下)」 ステファニー・メイヤー著/ヴィレッジ・ブックス


離婚した父親と暮らすため、アリゾナからワシントン州のハイスクールに転校したベラ。
運動オンチで目立たない女の子なのに、美形のエドワードはなぜか転校初日からベラに敵意を向けてくる。
彫刻のように美しいエドワードのことがしだいに気になりはじめたベラは、森と雲におおわれた田舎町で運命の恋に落ちてゆく。

最近のロマンス小説では、こういうパラノーマル・ロマンスが人気なんだそうですね。
このお話はヤングアダルトなので、主人公も高校生だし、とっても切なくて初々しい恋愛小説って感じ。
好きな人がヴァンパイアでなーにをなやむことがあるのよーぅ?
血を吸われてふたりで永遠の命を生きればノープロブレムじゃなーい?
とかって楽観的に考えていたのですが、どうもそう簡単にはいかないようで、このお話を読んだら彼のほうの苦悩も考えさせられるものがありました。
愛する人には両親がいて、この先70年近くごくふつうの人生が約束されているのに、自分の孤独を満たすためにそれを壊していいのか、という苦悩。
ベラが80歳のおばあさんになっても少年のままの彼が見守っているっていうのも、わたしはアリだなあと思うのですが。
それでもまあ、いざとなったら同族になるのがいちばん幸せなのかな。

人間の血のにおいをお酒にたとえるのは、なるほどなあと思いました……禁酒中の人にはそりゃつらいよね。
あと、笑えたのは、アメリカのヴァンパイアは嵐の日に野球をやるっていうところ。
……なんで野球? ホッケーにしろよ(笑)。


 

 

 

 

 
第3話アップしました。
いつものことですが、出会いのシーンってけっこう気を使います。
なるべく肩の力を抜くように心がけてはいるんですが。
今回はメイの視点だけに絞ったこともあって、ここまではすっごくスロウな展開になってしまいました。
しかもまだ彼の名前も出てないし。
次回はもうちょっとなんとかなるかと思います。

ストーリーの中でもアイテムとして使いましたが、ヒツジってすごく好きな動物キャラのひとつです。
本物のヒツジはちょっと怖いけど、キャラクターグッズとかについてる動物ではだいたいネコかヒツジを選ぶくらい好き。
……なんか癒されるので。

つづきも楽しんで進めます。
では~♪


 

 

 

*Template By-MoMo.ka* Copyright © 2009 楽園までもうすぐ, all rights reserved.

pugtail

Author:pugtail
オンラインで創作活動をしてます

サイト関連 (55)
翻訳学習 (27)
にゃんこ (6)
読了記録 (57)
雑記 (110)

このブログをリンクに追加する