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日々の雑記と翻訳修行日記、読了記録など。
 

 

 
最近の読了記録
39)「黒い家」 貴志祐介著/角川ホラー文庫

『このミス』の98年度ランキング2位に入っているのを見て、
そういえばまだ読んでないなと思い手にとってみた1冊。
ホラーというよりはサイコサスペンス。
保険金詐欺疑惑にまつわる気味の悪ぅーい話という点ではホラーっぽいけど、保険会社の実情だけじゃなく
サイコパスについてもアメリカの統計や犯罪心理学、遺伝学にまで踏みこんでいるので
とても重厚なストーリーになっている。
貴志さんの小説はほかにも何冊か読んだけど、この作品のほうが厚みがあって「読んだ」感が大きかった。
次は『天使の囀り』を読む予定。

40)「制服捜査」 佐々木譲著/新潮社

こちらも『このミス』07年度2位の作品。
はじめて読んだ作者だけど、とてもおもしろかった。
今まで駐在所という存在をあまり意識したことがなかったからか、
知っているようで知らない世界を見せてもらった感じ。
物語は5章に分かれていて、それぞれちがう事件を扱いつつも、
根底では澱のように見えないものが降り積もっている。
その謎がなんなのか、市外から配置された駐在さんといっしょに探っている気分になった。
1話目での駐在の態度にはちょっとだけ違和感を感じたけど、読み進めていくうちに
これってどこにでもありそうな田舎町の話ってところが気味悪いな、と思いました。
犯罪の発生率は高低という差こそあっても、どこにでもあるもの。
なんでも隠したがる・いやなものを排除する風潮もどこにでもあるけど、なんていうのかな、
土地や国を離れられない(と思い込んでる)、外に出られない・脱出できない人間ほどそれにこだわる気がします。
この駐在の捜査員時代の話とか、ほかの事件にかかわった話も読んでみたいな。

 
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『エスコート』の続きを書こうと思いつつ、もう11月も終わりに近づいてしまいました……すみません。
雪野とジャスティンをちょっと動かしたいなと思っているので、
次の更新まで、もうすこしお時間いただきますね。
せっかく冬ごもりの季節なんだし(笑)、この時期のネットサーフィンにはまた格別の楽しさがありますよね。
サイトはあいかわらずカタツムリのような更新速度ですが(カタツムリのほうが速いという気も・汗)、
ぽつりぽつり書いているので、よろしかったら待っていただけると幸いです。

オフでは選抜試験と課題、それと読書に追われています。
でも、書いたり読んだりできるのは最高に楽しい(笑)。
がんばります。

 

 

 

 

 
37)「秋の花火」 篠田節子著/文春文庫

5つの話からなる短編集。
中でも印象に残ったのは、アフガンで誘拐された日本人を描いた『戦争の鴨たち』。
重いモチーフのはずなのに、身代金要求の電話をだれも真にうけないとか、
妙な笑いが入っていてグゥでした(笑)。
あと、『秋の花火』も良かった。
セミプロ(?)の弦楽オーケストラをとおして見えてくる、
先生という存在の大きさと危なっかしさが入り混じっていて、はらはらしながら読んだ。
不器用な人たちの話なんだけど、震えるような旋律を持つ弦楽器と同じようにどこか深いものがある感じ。

38)「DARKFEVER」 Karen Marie Moning / Dell Pub Co.

アメリカ人のヒロインが、姉の死の真相を探りに出かけたアイルランド先で繰りひろげられるパラノーマル・ロマンス。
いかにも南部のお嬢さまっぽいヒロインと姉の血筋が明らかになったり、
妖精と呼ばれる魔物が関わっていたり、物語はなぞがなぞを呼んでどんどん複雑怪奇になってゆく。
でもあんまりロマンスの色はなく、とってもグロいモンスターたちがいっぱい。
一応のヒーローはケルトとバスクの混血らしい色男なんだけど、
とにかくヒロインに対する態度がぶしつけで冷たいので、わたしはあまり好感が持てなかったです。
……こんなんで、この先本当に恋愛関係になれるのかな、と(笑)。

英語自体はわかりやすいかなと思いきや、二重否定的なややこしい言い回しとか
形容詞をつなぎ合わせた語句とかあって、なかなか読み応えもあります。
ファンタジーなので、造語は巻末に用語集もあり。
あまりロマンスらしくない展開なので、ファンタジーやサスペンスが好きな人にも受け入れられそう。
このシリーズはまだ何冊か続くようなので、読み続けようと思います。


 

 

 

 

 
最近の読了記録
35)「翼」 村山由佳著/集英社

アメリカ先住民族(特にナヴァホ)に対する意識が変わった1冊。
初版で買ったまましまいこんであったんだけど、読みはじめたら止まらなくなって一日で読んでしまった。
どうしてもっと早く読まなかったんだろうと悔やむほど、自分と重なる部分が大きかった。
この本が出たころはまだ、「どうにも落としどころのない気持ち」がどこから来るのか
わたし自身よくわかってなかったんだろうな。

ボストンで生まれ育った主人公の真冬は、日本でもアメリカでもどっちつかずな自分を抱えている。
親からしっかり愛された記憶のない彼女は、ラリーという恋人を「愛している」という感覚がわからず、
どこか心を開けない。
前半は、そんな真冬とラリーをとりまくニューヨークでの物語、
後半はラリーの一家が暮らすアリゾナを舞台に移してのアイデンティティを求める物語。
村山さんの小説は思いがけないところで死が出てくるので、いつも読むときは緊張してしまうし、
買ったまま手をつけずにいたのも、そんな予感からだったのかもしれない。
結論からいうと、この本もまた「なにもこんなところで」と思うような死が描かれている。
でもその運命が導く後半のストーリーは、癒しと呼べる展開につながっていく。
とくに真冬とブルースとのやりとりがいい。

わたしは、アメリカの先住民族って、どこか懐かしいというか通じ合うものがあるよなあと漠然と感じていたんだけれど、
この本を読んでみたら本物の先住民族の教えは、日本古来のアニミズムのような、
自然に対する尊敬と調和みたいなものが強く出ていて、もっとずっと誇り高い人たちのような気がした。
我慢するのはよくないけど欲しすぎてもいけない、という均衡は中庸という言葉におきかえられるし、ほかの文化圏でも、大事にしているところは多いのでは。
先住民族のほうがスピリチュアルな意味が強いけど、漢字圏と同じように名前に意味があるっていうのもすてきな文化だと思う。
アリゾナは一度だけ訪れたことがあるけど、次はじっくりと日程を組むような旅行をしてみたくなった。

36)「砂漠の船」 篠田節子著/双葉文庫

最初の数ページを読んだ時点では老人介護の話かなあと思っていたけど、いやー、まんまとだまされてしまったよ!
今時めずらしいくらい隣近所とのつきあいが濃いニュータウンで暮らす一家の歯車が狂いだす怒涛の人間ドラマ、という感じ。
でもこの父親みたいに、向き合ってるつもりでぜんぜんつっこんだ話ができてない人には当然の展開かもしれない。
家庭というのは理想どおりに作りあげる箱庭ではなく、生身の人間とぶつかりながら生活するということじゃないの?
もちろん妻と娘のほうにもコミュニケーション下手なところはあるけど、
主人公が妻を女として見ずに「ママ」とか呼んだり、一人娘がどんな考えなのかも聞こうとせずに、
ひとりよがりな「親の希望」を押しつけたり、そういうことだから家族が離れていってしまうんだよ、と思ってしまった。
変わりたがらない、トライしたがらない男性のショボ感の描写もうまいけど、
篠田さんの書く女性はやってることにちゃんと理由があって、しかもタフだなと思わずにいられない。
それに、コミケや同人誌ワールドのリサーチもしてるのね(笑)。

 

 

 

 

 
3回目の課題提出が終わりました。
今回は、訳語選びがひっじょーにむずかしかったせいか遅々として進まず、
おまけに心理描写ばかりで変化も少ないシーンだったので、なんども放りだしたくなってしまいました。
情景描写も慣れない場所やファンタジーっぽいものだと悩むけど、心理描写はそれよりずっとむずかしい~!
ロマンス小説の英語って、感情に基づいたものがほんとうに多くて、
しかも複雑だし細微なところについても延々と描写されてるのですごく気力を消耗しますね。
こんなことで勉強つづけられるのかなと不安になったので、
やっぱりミステリの通教も平行して受講するべく、申し込んでみようと思います。
まずは選抜に受からねば。

だんだん寒くなってきたので、いろんな重ね着を楽しんでいます。
いつものワンピースにタートル、下はやわらかウールのレギンスと暖かい素材のクロップドパンツの重ね履き。
今年はニット素材のワンピを買ったので、あったかくて重宝しています。
寒い日はフリースのくつしたやカーディガンも愛用中。
模様の入ったデザインはあまり好きじゃないので、どれも無地。
でも雪模様のものはつい買ってしまいますが(笑)。


 

 

 

 

 
最近の読了記録
34)「図書館ねこデューイ」 ヴィッキー・マイロン著/早川書房

図書館に住む猫なんてちょっと素敵。
まして出身がわたしの心の故郷・アイオワときたら、もうもうもう、買わないわけにはいかないでしょう!
1988年の寒い雪の朝、図書館の返却ボックスから救いだされた、
オレンジ色の子猫・デューイの一生を、当時の図書館長を務めた作者の目で記録したノンフィクション。

スペンサーという小さな町の名を、聞いたことはあっても実際に訪れたことはなかった。
でも、その町がどのくらい素朴で質素できらびやかなところがないかは、
アイオワを知っている者ならたやすく想像がつくはずだ。
読みながら、見渡すかぎりのトウモロコシ畑とまっすぐな道路、
緑と黄色のトラクターや青い空がはっきりと思い出されて懐かしくなった。
そして、猫というのはなんて頑固でだれにも支配されなくて、自分の思い通りに生きられる生き物なんだろうと思った。
作者や町の人々がどれほどデューイを「猫以上」の存在にとらえているか、
またその他のさほど猫好きでない人々にまで影響をおよぼしているか、この本はあますところなく伝えている。
CMでひっぱりだこになったり、映画やテレビドラマに出たスター猫ではなく、
小さな町の図書館を運営している猫というのが、ものすごくアイオワの風土と合っている。
しかも、デューイは無理をしていない。
いつも自然体だ。

猫というのは不思議な生き物で、猫のほうから飼い主を選んでやってくるようなところがある。
たぶん作者・ヴィッキーにとっても、かけがえのない救いとなり癒しとなり、
時に笑いや忍耐を与えてくれて、大きな人生の導きにもなっていたことと思う。
18年という長い年月を生きたデューイの最後の処遇には、意見が分かれるところかもしれない。
わたしの先代の猫は天寿を全うしたが、動物といっしょに暮らす者としては
何が正しいのか最後の瞬間までわからないと思う。
だから、それまでどのくらい幸せな日々を過ごしてきたか、
どれだけ飼い主ときずなを深めてきたかが大事になってくるんだろうな。
また、作者自身も病気などで家族を失い、とてもつらい人生を歩んできた中で思うところがあってのことなのかもしれない。
デューイという猫の存在を通してときおり見え隠れする繊細な感情と、
アイオワ人らしいタフなところや、人生を輝かしいものにしようとたゆまぬ努力をしている彼女の生きざまこそが、タペストリーのような織物となって表現されている一冊だと思った。


 

 

 

 

 
昨日はひさしぶりに美容院へ。
たしか春頃に、いきなり飛び込んだ表参道のサロンでカットだけしてもらって以来……。
いやそれが、さすが激戦区・表参道の美容師さんだけあって、
半年伸ばしっぱなしにしてもたいしてシルエットが崩れなかったんですよ!
ほんとうはあのサロンでパーマやカラーもしてみたいんだよね、どのくらい自分が変われるのか。
でもちょっと遠いし、お値段もそこそこするので、また機会があったらかな(笑)。

とりあえず今回は近場ですませました。
かなり長くなっていたので10センチほどカットして、パーマもかけてもらいました。
前回のパーマからしばらくたっていたのでかかりにくくなったのか、
思ってたよりゆるめのウェーブに仕上がったけど、すいていて時間をとられることもなく、疲れたりもしませんでした。
サロンで染めたことはないんですけど、近いうちにすこし明るい髪色にしてみたいな♪

翻訳課題はのろのろですが進めています。
イギリス人作家のロマンス小説という、大の苦手モノなのでほんっとーに四苦八苦。
描写の重複が多くてくどいのなんの(涙)。
もうちょっとサスペンスっぽいほうが好きだなあ。
とりあえず、提出めざしてがんばります。


 

 

 

 

 
米大統領選が終わった。
今日は朝からずっとCNNつけっぱなし。
日本の番組も時々観たけど、ほとんど同じような映像だった。
報道の切り口は日本とアメリカでところどころ違うので、4年ごとの大統領選はいつも興味深く観ている。

アフリカ系アメリカ人の大統領をこんなに早く見られて、
そして、いろんなバックグラウンドの人々が涙を流して喜んでいるシーンを見られたのは印象的だった。
歴史的瞬間に立ち会った気分。
アリゾナで早々と敗北宣言を出したマケイン氏も、選挙中のネガティブキャンペーンとは打って変わって、
新しい大統領の誕生に潔くお祝いの言葉を述べていて、とても気持ちのよいスピーチだった。
あたりまえだけど、今のアメリカはネガティブなことをやっている場合じゃない。
一刻も早く経済を立てなおし、海外諸国からもういちど認められるまともな国にならないと。

それにしても、アメリカの政治家はスピーチがうまいなあ。
大統領候補ともなれば最高水準のスピーチライターがつくとはいえ、
聴衆の心をつかむような、「響く言葉」を醸しだせる人間性というのは誰かに与えられるものじゃないと思う。
日本の政治家にはそれがまったくない。
演説を聞いていてもシラけるばかりで、縮めれば10分かそこらでまとめられる内容のスピーチを
よくもここまで無味乾燥に引き伸ばして劣化させられるなあと思う。
だって党のCMを観ていても意味のない言葉を連ねるばかりで、具体的に何をしたいのかぜんぜん言葉にしてないもんね。
だからなんにも伝わってこない。
そうやってあやふやにしておいて、後付けするのが日本の政治家の資質ってことなのかな?(笑)。


 

 

 

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