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日々の雑記と翻訳修行日記、読了記録など。
 

 

 
今年は単なる読了記録だけでなく、感想も綴ってみることにしました。
自分用のメモという感じですが。

最近の読了記録
11)「誰か」宮部みゆき著/文春文庫
あっというまに読みきってしまいました。
ミステリー小説としてのストーリーの展開は言うに及ばず、ごく平凡な人の"裏側の気持ち"を描かせたら、
この人ほど鮮やかに書ける作家っていないんじゃないか、と思ってしまう。
他人から見たら恵まれた人生を歩んでいるように見える主人公・杉村にも、当然その裏側の気持ちがあるわけで、
その描写がほんとうにひとつひとつ納得できるものだったので、どんどんページを繰ってしまいました。
……庶民がコンツェルンの会長の娘婿になったら、そりゃあ大変だろう。
まったく、どこにも吐き出しようのない思いは、どうやって折り合いをつければいいんでしょうね。

『名もなき毒』もすばらしかったけど、杉村だけでなく
梶田姉妹というそれぞれの事情を抱えているキーパーソンが出てくるこの『誰か』も読み応えのある一冊。
わたしとしては、杉村の妻でありコンツェルンの会長令嬢でもある菜穂子がどう感じているのか、彼女視点の話も読んでみたいところ。

12)「ロマンス小説の七日間」三浦しをん著/角川文庫
主人公が翻訳者だというので読んでみた一冊。
現代っ子のあかりとその彼氏の実況と、あかりが翻訳中のヒストリカル・ロマンスの文章が交互に織りこまれています。
東京の下町ってこんな感じなのかぁ、と新鮮に思いました。
あかりと父親とのやりとりが可笑しくて、優しさまで伝わってくる。
翻訳の勉強をしている身としてはツッコミどころも多いのですが、軽快に読めました。
彼氏の神名がいい男だなあ……たしかに大学まで野球一筋というバックボーンを持つ男は頼りがいがあるかも。

蛇足ですが、翻訳業界ではロマンス小説のヒーローは自分のことを『俺』とはいいませんよね。
ミステリー小説ですら主人公は『わたし』か『ぼく』ですもん。
このへんは日本の小説やオンライン小説のほうが現実に即してるように思います。
 
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最近の読了記録
9)「検死審問」パーシヴァル・ワイルド著/創元推理文庫
10)「ボディーガードは眠らない」マリー・フェラレーラ著/ハーレクイン  

 

 

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